夜は短し☆小説と詩とコラボカフェ
タイトルをご覧になって、「歩けよ乙女」と続いた方、お友だちになってください。はい、森見登美彦さんが2008年に書かれた小説の名前ですね。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
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失礼なのですが、男性がコレを書いたのかーってくらいキラキラつるつるふわふわしたお話で、かわいいです。かわいい小説って、なんだよって思うかもしれませんが、出てくる登場人物もかわいいし、文体もかわいいし、ストーリーもかわいいんです。うわーこんなに甘々酸っぱい世界に住みてーってシジミ汁飲みながら思いました。
あと、あれほどお酒を飲めるのはうらやましいなぁとも。
私が最初にこの本を知ったのは、発売されたばかりのころ、電車の中吊り広告でタイトルを見たときです。「語感がいい」と感心したので印象に残りました。
すぐに調べて、たどり着いた先が「ゴンドラの歌」。
NHKの朝ドラ「マッサン」(イギリス人の奥さんと一緒に北海道でウイスキーを造るやつです)で流れて一躍有名になった歌ですね。
その歌の一節に「命短し恋せよ乙女」というものがあるんです。
この歌の歌詞の語感がまた良く、そのころはマッサン前だったこともあり音楽が付いていることは知らず、詩として大好きになりました。「ゴンドラの歌」のクリティカルヒットにより「夜は短し歩けよ乙女」はどっかに流れてしまったんですねぇ。集中力がこの頃からなかったんだなぁ・・・。
クリステルさん美しー!
さて、この頃読書会に顔を出していて、そのときに「夜は短し~」に再び出会ったんです。そういえば読みたいと思ってた!とおよそ10年ごしに思い出し、手に取るにいたったのです。
文房具カフェ「夜は短し歩けよ乙女×文房具カフェ 」(https://www.bun-cafe.com/archives/2730)
10年前の感覚は正しく、すごくおもしろくて大好きになりました。
コラボカフェもやっているとのことなので、ぜひ行ってみたいです。2017年に映画にもなっていて、小説というより映画版とのコラボらしいですが、たぶん私このコラボカフェもとっても好きだと思います。
コラボカフェは7月1日まで、あとちょっとです。
終わってしまっても本はずっとありますから、ぜひ明日でも10年後でも手にとってみてください。ぽかぽかと大きく手を振って歩きたくなるはずですので。
KADOKAWA「森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」原作特設サイト」(https://promo.kadokawa.co.jp/feature/yoruhamijikashi/)
世界の民謡・童謡「ゴンドラの歌」(http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/gondola-song.htm)